解体


組員と思われる男どもに囲まれているゆう。


何をされてるかは一目瞭然。


男どものナニがゆうのドコに


いれられている最中だった。


「......あの野郎共っ!」


「.....今の僕らじゃ何もできないね。」


「...くそっ!!!」


「.....今はゆうの過去の夢を見よう。


それで、その分ゆうを愛でよう。」


「......。...ああ。そうだな。」


そのあと、ゆうの夢の中で


あの組の相当な数のゆうに対しての


暴力。性的暴力。...。


それらを遡るようにして見ていると......。


急に景色が変わった。


というか、景色というより視界が


テレビの砂嵐のようなそんな状態になり


耳の届く音は、酷いノイズに変わって


それ以上の過去が見れなかった。


「.....どういうこと?」


「.....わかんねえ。」


「.....あと少しでゆうが


あの組に来る前の記憶が見れたのに...。」


「.....ああ。でも。」


「ここまで、見れただけでも十分な収穫だよね。」


「ああ。」


そこから、俺たちの意識は遠退き眠りについた。

< 72 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop