解体


朝。僕たちはゆうより先に起きた。


ゆうの顔を覗けば、泣いたあとが残っていた。


それを拭ってあげると、うっすら


ゆうが目をあけると瞳が潤んでいて


目元は赤くなっていた。


「......。.....?」


不思議そうな顔をしてこっちを見ていたので


「...だいじょーぶだよ。ここには殴るやつはいないよ」


「.....無理矢理ヤろうとするやつもいない」


「...安心していいよ」


「.....大丈夫だ」


「何かするやつが俺らの中にいたら...」


「僕たちが助けてあげる!」


「.....?......?.....。」(頷く)


「ふふっ!かーわいい!」


「かわいいな。」


そう言って二人でゆうに抱きついた


「......??」


「ゆう。だいすきだよ。」


「ゆう。俺も好きだぞ。」


ゆうは夕立の方を向いているから


俺はゆうの首の鎖の痣に触れないように


首の根本に吸い付いてあま噛みしていた。


僕の方を向いているゆうの額や瞼。


口以外のところのキスをしていった。


そんなとき......。


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