解体
二章
本家へ
その後も順調に傷は少しずつ癒えて
体力もかなり回復して支えられなくても
一人で歩けるくらいにはなった。
まだゆっくりだけど。
鎖の痣はやっぱり消えなくて
それをみると全員が少し悲しそうにする。
髪は切らなかったからそのまま伸びて
さらに長くなった。
前髪だけ整えて目にかかるくらいの長さにした。
後ろの髪はもう地面について
ひきずりそうな長さだったから、
頭の上。俗に言うポニーテールにして結っている。
声は相変わらずでないけれど。
食事はお粥から固形物を食べるようになった。
食べ物の名前を教えるため食事の時間は
いつも違う料理が出てきた。
それがゆうのちょっとした
楽しみになっているようだった。