解体
俺たちは、雲雀組組長の側近
楼騎《ろき》と遥《はるか》
今日は、若。
蓮都さんとその側近共が囲ってる『ゆうくん』とやらを
本家へ連れてくるっていう仕事を任された。
この為だけに傘下の組長と
口裏合わせてるっていうところが強情だよな。
さすが、親子そっくり。
そんでもって、俺たちは若たちの家についたはいいが...
「...何これどうやってはいんの?」
「...玄関の鍵。おかしいだろ。」
「見ろよ。窓でさえ二重ロックだぜ。」
「...こっわ。」
「...えー。もう帰ろうぜ。
鍵多すぎて入れませんでしたって。よくね?」
「...無理だろ。まあ。やれるだけやろうぜ。」
そういって玄関の鍵を開け始めた。