解体
遥side.


俺たちは、息を飲んだ。


真っ白な長い髪。


こっちを振り向いた瞬間に見えた


整いすぎた顔。左右非対称の瞳。


が。こっちを見て俺たちが


知らないやつだとわかった瞬間


からだが震え始めていた。


目からは涙が流れていてかなり怯えていた。


「...アウッ。......フッ。......ヒウッ。」


「....落ち着いて。なにもしないから。」


そういって楼騎が近付こうとするが


座りながら後退りをして逃げていた。


が。ついに壁にぶつかって逃げ場がなくなっていた。

< 95 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop