解体
楼騎side.


「キミが『ゆうくん』?」


そう俺が聞くと元々感情のない顔をしていたそいつは


さらに表情の抜け落ちた顔で小さく頷いた


「とりあえず。一緒に来てもらっていい?」


そう聞くが、何の反応もしなくなってしまった。


「担いでこい。楼騎。」


そう言って先に家を出ていった遥を追いかけるため


そいつ改めてゆうくんを担ごうとするが


軽すぎてびびった。


今にも壊れそうな感じだったから


担ぐのはやめてお姫様抱っこで車に向かった。

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