溺愛は蜜夜に始まる~御曹司と仮初め情欲婚~
昨夜はたしかに好きとか愛してるとか何度も言われ、そのたび梨乃も同じ言葉を繰り返し侑斗を煽っていた。
思い出すだけで恥ずかしく、梨乃の顔はみるみる赤くなる。
「言われたのね。好きとか愛してるとか、それに梨乃が欲しいとかあの整った顔で」
「え、欲しいって……言われたってどうしてわかるの? あ」
梨乃は自分の言葉に照れて視線を泳がせた。
「はあ……。まあ、梨乃が嫌な思いをしてなきゃそれでいいんだけど。とりあえずもう少し髪を胸もとに持ってきて、ここ、隠したら? 昨夜愛されましたって報告してるみたいだよ」
「え、ここ……って、なに?」
「なにって、もう」
梨乃の首筋を人差し指で押さえ、千紗はため息を吐く。
「ほんと、侑斗さんも考えてほしいよねー。ここってのは、この赤いキスマークのこと」
「キスマーク? え……」
梨乃は慌てて手で首を押さえ、背中におろしている髪を胸元に寄せた。
「ねえ、目立つ? どうしよう、午前中見られてたのかな」
「たまにチラリと見えるけど、ちょうどブラウスの襟元でギリギリ隠れるから大丈夫」
「あ……そっか。よかった」
思い出すだけで恥ずかしく、梨乃の顔はみるみる赤くなる。
「言われたのね。好きとか愛してるとか、それに梨乃が欲しいとかあの整った顔で」
「え、欲しいって……言われたってどうしてわかるの? あ」
梨乃は自分の言葉に照れて視線を泳がせた。
「はあ……。まあ、梨乃が嫌な思いをしてなきゃそれでいいんだけど。とりあえずもう少し髪を胸もとに持ってきて、ここ、隠したら? 昨夜愛されましたって報告してるみたいだよ」
「え、ここ……って、なに?」
「なにって、もう」
梨乃の首筋を人差し指で押さえ、千紗はため息を吐く。
「ほんと、侑斗さんも考えてほしいよねー。ここってのは、この赤いキスマークのこと」
「キスマーク? え……」
梨乃は慌てて手で首を押さえ、背中におろしている髪を胸元に寄せた。
「ねえ、目立つ? どうしよう、午前中見られてたのかな」
「たまにチラリと見えるけど、ちょうどブラウスの襟元でギリギリ隠れるから大丈夫」
「あ……そっか。よかった」