溺愛は蜜夜に始まる~御曹司と仮初め情欲婚~
梨乃はソファの上で夢中になってイラストを描き続けた。
集中すると時間が経つのも忘れて周りが見えなくなるのが梨乃の悪い癖。
思いつく限りのアイデアをタブレットに落とし込み、イラストや文字だけでなく写真もどんどん加わっていく。
ひたすらペンを動かしイラストに色付けをし、楽しくてつい歌まで口ずさんでいると。
「夢中になってるところ申し訳ないけど」
突然頭上から聞こえた声に、梨乃はハッと我に返った。
「あ、侑斗さん」
振り返ればいつの間にか侑斗が帰っていて、梨乃はタブレットを落としそうになる。
見れば侑斗は入浴を済ませたのか髪がしっとり濡れていて部屋着に着替えている。
「え、いつ帰ったんですか。気づかなくてごめんなさい」
夢中で仕事をしていて侑斗が帰ってきたのにも気づかなかった。
もしかしたら下手な鼻歌も聞かれていたのだろうかと恥ずかしく、顔を赤らめた。
「えっと、食事は済ませました? なにか用意しましょうか?」
タブレットを傍らに置いて立ち上がろうとする梨乃を、侑斗は手で制した。
「食事は済ませたから大丈夫」
「あ……そうですよね」
集中すると時間が経つのも忘れて周りが見えなくなるのが梨乃の悪い癖。
思いつく限りのアイデアをタブレットに落とし込み、イラストや文字だけでなく写真もどんどん加わっていく。
ひたすらペンを動かしイラストに色付けをし、楽しくてつい歌まで口ずさんでいると。
「夢中になってるところ申し訳ないけど」
突然頭上から聞こえた声に、梨乃はハッと我に返った。
「あ、侑斗さん」
振り返ればいつの間にか侑斗が帰っていて、梨乃はタブレットを落としそうになる。
見れば侑斗は入浴を済ませたのか髪がしっとり濡れていて部屋着に着替えている。
「え、いつ帰ったんですか。気づかなくてごめんなさい」
夢中で仕事をしていて侑斗が帰ってきたのにも気づかなかった。
もしかしたら下手な鼻歌も聞かれていたのだろうかと恥ずかしく、顔を赤らめた。
「えっと、食事は済ませました? なにか用意しましょうか?」
タブレットを傍らに置いて立ち上がろうとする梨乃を、侑斗は手で制した。
「食事は済ませたから大丈夫」
「あ……そうですよね」