溺愛は蜜夜に始まる~御曹司と仮初め情欲婚~
『あ、折原さん、いらっしゃってますよ、侑斗さんが』
「……え」
小野の興奮した声に、梨乃は目を見開いた。
「ゆ、侑斗さんが? え、どこに?」
『どこにって、営業企画部にですよ。今部長と打ち合わせをしてます』
「は? どうしてわざわざ」
侑斗がこれまで営業企画部に顔を出した記憶はない。
なにがあったのだろうと梨乃は慌てた。
『チョコレートの企画の件で部長が侑斗さんに声をかけたらしいんですけど。折原さんリーダーだし、戻ってきてください』
「え……わかった。すぐに戻る」
梨乃は会話を終えると、パソコンや資料を慌てて片付けた。
梨乃が急いで席に戻ると、木下と侑斗が片隅の打ち合わせテーブルで話をしていた。
笑い声が聞こえ、遠くからでも会話が弾んでいるとわかる。
梨乃は急いでふたりに近づいた。
「あ、折原。さっき言ってたチョコレートの件だけど、うちのホテルには絶好の伝手があるのを思い出して侑斗に声をかけたんだ」
「ゆ、侑斗……?」
侑斗を呼び捨てにする木下に、梨乃は目を丸くした。
すると、木下の向かいに座っている侑斗が梨乃に顔を向けた。
「……え」
小野の興奮した声に、梨乃は目を見開いた。
「ゆ、侑斗さんが? え、どこに?」
『どこにって、営業企画部にですよ。今部長と打ち合わせをしてます』
「は? どうしてわざわざ」
侑斗がこれまで営業企画部に顔を出した記憶はない。
なにがあったのだろうと梨乃は慌てた。
『チョコレートの企画の件で部長が侑斗さんに声をかけたらしいんですけど。折原さんリーダーだし、戻ってきてください』
「え……わかった。すぐに戻る」
梨乃は会話を終えると、パソコンや資料を慌てて片付けた。
梨乃が急いで席に戻ると、木下と侑斗が片隅の打ち合わせテーブルで話をしていた。
笑い声が聞こえ、遠くからでも会話が弾んでいるとわかる。
梨乃は急いでふたりに近づいた。
「あ、折原。さっき言ってたチョコレートの件だけど、うちのホテルには絶好の伝手があるのを思い出して侑斗に声をかけたんだ」
「ゆ、侑斗……?」
侑斗を呼び捨てにする木下に、梨乃は目を丸くした。
すると、木下の向かいに座っている侑斗が梨乃に顔を向けた。