強引な無気力男子と女王子
ぼふん、と硬めのマットの上に腰を下ろした。
大人しく助けを待つしかないのか・・・。
一人で倉庫内にいると、どうしてもあのことが頭によぎってしまう。
今は、ここには誰も居ないんだ。
秋谷も、その周りにいた男子も。
私は落ち着きなく、立ったり座ったり、手を開いたり握ったりを繰り返す。
ソワソワ、ソワソワ。
なるべく早く、誰かに気づいてもらいたい。
大丈夫、きっとクラスの誰かが気づいてくれるはずだ。
すぐ誰か来てくれる。
自分にそう言い聞かせる。
数十分後。
実際はもっと短い時間だったのかもしれない。
時計もないし、本当の時間を知る術を私は持っていない。
でも。私にはそれくらい長く感じた。
なんで誰も来てくれないんだろう・・・。
私の気持ちとは無関係に、勝手に体は不安そうに揺れる。
お願い、誰か早く来て・・・!
そう願ったとき。
カチャリ。
小さく、鍵が開くような音がした。
バッと勢いよく扉の方を向く。
用務員さんが来てくれたのかな・・・?
ゆっくり重たい扉が開いた。
「柳井さん、ここにいるの!?」
「・・・え?」
なんであなたがここに?
どうして・・・。
「奥江、さん?」
「いるじゃん!あまりにも静かだからいないのかと思ったわよ!」
扉を開けたのは、奥江さんだった。
予想外すぎて、私は目をみはる。
だってこの子がここに来る理由はない。
むしろ、女子に指示して私をここに閉じ込めた可能性だってある。
「あんたバッカじゃないの!?何か音でも鳴らして『ここにいます』ってアピールしなさいよ!」
至極当然なことを奥江さんに指摘されて、初めて気がつく。
そんな簡単なことに気が付かないほど、私は自分で思っているよりずっと冷静さを失っていたみたいだ。
でも、そんなことよりも。
「どうして、奥江さんがここに?」
私の一番の疑問点はそこだ。
「アンタ、今気にするところそこなわけ?」
「だって、奥江さんが女子に指示して私をここに閉じお込めたんじゃないの?」
「はぁ?なんで百華がそんなことしないといけないの?」
奥江さんは、嘘をついてるようには見えない。
「じゃあ、どうして私がここに閉じ込められてるって?」
奥江さんは、まるで私がここにいることを知っていたかのようにここに現れた。
「・・・悠理がアンタのことを探してたのよ、アンタがどこにもいないって」
大人しく助けを待つしかないのか・・・。
一人で倉庫内にいると、どうしてもあのことが頭によぎってしまう。
今は、ここには誰も居ないんだ。
秋谷も、その周りにいた男子も。
私は落ち着きなく、立ったり座ったり、手を開いたり握ったりを繰り返す。
ソワソワ、ソワソワ。
なるべく早く、誰かに気づいてもらいたい。
大丈夫、きっとクラスの誰かが気づいてくれるはずだ。
すぐ誰か来てくれる。
自分にそう言い聞かせる。
数十分後。
実際はもっと短い時間だったのかもしれない。
時計もないし、本当の時間を知る術を私は持っていない。
でも。私にはそれくらい長く感じた。
なんで誰も来てくれないんだろう・・・。
私の気持ちとは無関係に、勝手に体は不安そうに揺れる。
お願い、誰か早く来て・・・!
そう願ったとき。
カチャリ。
小さく、鍵が開くような音がした。
バッと勢いよく扉の方を向く。
用務員さんが来てくれたのかな・・・?
ゆっくり重たい扉が開いた。
「柳井さん、ここにいるの!?」
「・・・え?」
なんであなたがここに?
どうして・・・。
「奥江、さん?」
「いるじゃん!あまりにも静かだからいないのかと思ったわよ!」
扉を開けたのは、奥江さんだった。
予想外すぎて、私は目をみはる。
だってこの子がここに来る理由はない。
むしろ、女子に指示して私をここに閉じ込めた可能性だってある。
「あんたバッカじゃないの!?何か音でも鳴らして『ここにいます』ってアピールしなさいよ!」
至極当然なことを奥江さんに指摘されて、初めて気がつく。
そんな簡単なことに気が付かないほど、私は自分で思っているよりずっと冷静さを失っていたみたいだ。
でも、そんなことよりも。
「どうして、奥江さんがここに?」
私の一番の疑問点はそこだ。
「アンタ、今気にするところそこなわけ?」
「だって、奥江さんが女子に指示して私をここに閉じお込めたんじゃないの?」
「はぁ?なんで百華がそんなことしないといけないの?」
奥江さんは、嘘をついてるようには見えない。
「じゃあ、どうして私がここに閉じ込められてるって?」
奥江さんは、まるで私がここにいることを知っていたかのようにここに現れた。
「・・・悠理がアンタのことを探してたのよ、アンタがどこにもいないって」