なぜか無能力の私に、世界の行く末が委ねられました。
 私は、なぜかあのドラゴンの話に引っ掛かりを覚えていた。

 気になって仕方がなくなり、現在、学校の図書館。

「あの…ドラゴンと勇者の伝説が書かれてる本って、どこかにありませんか?」

「あぁ、ええと…」

 司書の先生は、少し考える素振りを見せる。

「向かいの棚の、上から4段目に『勇者伝説のすべて』みたいな本があったはずだよ」

「ありがとうございます」

 私は、言われた辺りを探す。

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