年下男子にご注意を!
「とりあえず黙ってついて来て」


有無を言わさず、部屋を出て

そのままの勢いであっという間にカラオケボックスから出てしまった。


「あの……ねえ、倉本くん…だっけ?どこ行くの?」


学生服やスーツ姿の人達が行き交う中

声がかき消されないように少し大きめの声で聞いてみたけれど

後頭部しか見えない彼が立ち止まる気配はない。

歩くのが早い彼のスピードについて行くのも疲れてきた。
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