年下男子にご注意を!
……?


しばらくしても和泉くんの動きがない。

ポーッとしていた意識が徐々にハッキリしてくる。


「和泉…くん?」


「はぁ―――っ……」


声を掛けると、盛大な溜息と共に

彼の(あご)があたしの肩に()し掛かってきた。


「調子に乗って態度がエスカレートするって…。誰がだよ、って話だよな…」


『最低かよ…』


ブツブツ独り言を言う和泉くんに抱き締められたまま立ち尽くしていると

ガチャッという音がして、また玄関ドアが開いたのが視界の端に見えた。
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