年下男子にご注意を!
「あ…」


「え…?」


たった一言なのに即座に反応してしまう。


「平沢先輩…」


和泉くんの腕から抜け出ようとして

それを悟ったらしい彼が腕の力を強めた。


「こんにちは。っていうか、もう『こんばんわ』かな」


「もう帰んの?」


「うん。帰って宿題しないとね」


「ふーん。じゃ、また」


開きっ放しになっていた門扉を静かに閉め

あたし達に笑顔を向ける平沢先輩。
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