年下男子にご注意を!
そんなの…あたしだって知りたいよ。


あたしは、中学で生徒会に居た時以外

先輩から声をかけられたことがない。


どうして…。


『諦めなよ』


和泉くんの声が耳の奥で響く。


「おかえり。会長、何て?」


椿ちゃんの声に、訳もなく胸が痛む。


「んー。先輩今年で卒業だから、後任として生徒会に入ってほしいって」


唇を尖らせたまま真尋ちゃんが椅子(いす)に座った。
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