年下男子にご注意を!
「ううん…。やっぱり男の子だなぁーって…」


先ほどと同じ言葉を繰り返す。


「それって、もしかして誘ってる?」


「え?」


誘う?


ペットボトルの蓋を閉めた彼が詰め寄ってきた。

あたし達の間にあった少しの隙間がなくなり

お互いの腕が触れる。


獲物を見据えるような目つきに、鳥肌が立った。


「今日のミコちゃん、いつも以上にそそる」


ベンチの座面に置いたあたしの手の上に指を滑らせる。
< 165 / 469 >

この作品をシェア

pagetop