年下男子にご注意を!
髪に差し込まれた指先の動きにも体が反応してしまう。


「や…」


自分が自分じゃないみたい。


頭が働かなくて、和泉くんのされるがままだ。


「この前のこと、思い出せない?」


彼の吐く息だけで体じゅうが熱くなる。

頭を左右に振るだけで精一杯。


「そっか…。いいよ別に。ミコちゃん、目閉じて」


「え…?」


ぼやける焦点を必死で合わせて和泉くんを見ると

目を閉じた彼の顔が近付いてきた。
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