年下男子にご注意を!
※※※



……思ってたのと違ったな…。


教室で机に上半身を投げ出し、両手でスマホを握り締める。


せっかく先輩から番号をもらったのに

ちっとも嬉しくない。


『応えてもらえたら嬉しいな』


……完全に見込みないじゃん。


「人の気も知らないで…」


画面に表示された番号を見ながら(ひと)()ちる。


「朝っぱらから溜息なんて吐いて、どうしたの?」


ひょいと顔を覗かせたのは真尋ちゃんだ。
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