年下男子にご注意を!
「和泉くん」


「何?ミコちゃん」


ニコッと微笑み

包み込んだあたしの手を顔の高さまで持っていったかと思うと

突然目を閉じてキスをした。


びっ…びっくりした―!


あたしの手は和泉くんの手に包まれているから

実質的には彼が自分の手にキスをしたんだけど…。


「いっ、和泉くん?!」


ドッドッと、激しく脈打っている心臓の音が

耳の奥で痛いぐらいに響いている。
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