年下男子にご注意を!
「え…、ああ…」


「それじゃあ、向こうで…」


教室から出てきた彼女の肩があたしの肩にぶつかった。


「痛っ…」


かなりの勢いだったので、衝撃(しょうげき)で痛みが走る。

それでも彼女はこちらを振り返ることもなく

先輩とそのまま去ってしまった。


……別人みたい…。


『神楽ちゃん!』


彼女が頭の中であたしに笑いかける。


もう……一緒に居ることは、できない……のかな…。


気が付けば視界が涙で(にじ)んでいた。
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