年下男子にご注意を!
『俺、ずっと待ってるから』


耳元で(ささや)かれ、和泉くんの息が首筋にかかる。


『―…っ』


全身が心臓になったんじゃないかと思うぐらい、鼓動がうるさい。


『キス』


『え?』


『されると思った?』


少し距離を開けた彼が意地悪く笑った。


『期待外れの顔してる』


『ちっ、違うもん!』


確かに目を閉じたのは

『もしかしたら』と思ったからだけど。
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