年下男子にご注意を!
「…っ、意地悪――んっ」


声が出せないことを分かっているのに

和泉くんはあたしの後頭部に手を伸ばし

首筋や耳に触れてくる。

体がゾクゾクして力が入らず

持っていた本が手から落ちてしまった。

静かな中、ドサッという大きな音がする。


「和泉く…」


両頬を包まれ、目を閉じた和泉くんの顔が近付いてきた。


「――っ」


舌で唇をなぞるように触れていく。
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