年下男子にご注意を!
「ちょっ…待って…。その『別にいいよ』っていうのは、今の続きとかの話…?」


そのままの状態で、顔だけぎこちなくこちらに向ける。

首を縦に振ると、彼は両手で自分の顔を(おお)い隠してしまった。


「あー、もー!ちょっと待って、ヤバい!」


「和泉くん…?」


「……今日はそんなつもりじゃなかったんだ…」


あたしの左手をすくい取る。

薬指を滑る和泉くんの手。


「……え…」


広げてみると、シルバーの指輪が外の光を受けてキラリと光った。
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