年下男子にご注意を!
『きゃー』という椿ちゃん、真尋ちゃんの声が聞こえる。


「ふぅーん…。あれ?でも、和泉って確かまだ(ちゅう)が――」


「好きに年齢は関係ないだろ。あの、すみません。ミコちゃんお借りしたいんですけど、いいですか」


唇を(とが)らせ、ぶっきらぼうに答えた後

真尋ちゃんと椿ちゃんの方に向き直り

確認する和泉くん。


「どうぞどうぞ」


「ごゆっくりー」


嬉しそうに手を振る2人にペコリと頭を下げると

『行こ』と言ってあたしの肩に手を回したまま

回れ右をして歩きだした。
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