年下男子にご注意を!
「神楽ちゃん」


俺に忠告したかと思うと

今度はミコちゃんの両肩に手を置く水川さん。


「なっ、何っ?」


「嫌なことされたら、ちゃんと『嫌』って言うんだよ?」


おい…。

それじゃ、俺がミコちゃんの嫌がることしてるみたいじゃないか。


「…和泉くんはいい子だよ」


唇を尖らせ眉を寄せて抗議するミコちゃん。

嬉しくて膝から崩れ落ちそうになるのを

必死で堪える。


だけど『いい子』って…。

俺、もう高校生なんだけど…。


「そっか、それなら安心だね。じゃ、俺達は先に帰るよ。2人とも気を付けて」


俺達に軽く手を振ると

水川さんの手を取り伝票を持って帰っていった。
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