年下男子にご注意を!
「オッケー。んじゃ、俺らも行こっか」


「うん」


ミコちゃんの手を握ると

恥ずかしそうにしながらも握り返してくれる。


「ありがとうございま―――…あ、和泉くんお疲れ様ー。またね」


レジを整理していたバイトの人が

俺に気付いて笑顔で挨拶をしてくれた。


「お先に失礼しまーす」


確か大学生だったはず。


「ねえ…、和泉くん…」


階段を下りていると少し後ろを歩いていたミコちゃんが

俺の手を引っ張った。


「ん?どうしたの?」


振り返ってみると、ミコちゃんは俯いていて

頭頂部しか見えない。
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