年下男子にご注意を!
「んじゃ、次は私…かな?」


岸部くんからマイクを受け取った真尋ちゃんが立ち上がる。


聖ヶ丘(ひじりがおか)高校1年の、水川真尋です。えっと…、今日は岸部くんと一緒に幹事をさせていただきま──」


「真尋ちゃん、固いよ。もっと砕けていこ、ね?」


茶髪の彼が真尋ちゃんの腕を引っ張って座らせ

ニコッと微笑むと、真尋ちゃんは真っ赤な顔をして(うつむ)いてしまった。


真尋ちゃん…ああいう人がタイプなのかな…。


俯く真尋ちゃんのすぐ耳元で、何かを囁いている。

それにコクコク頷く彼女。

真尋ちゃんからマイクを譲り受け、彼女の肩をポンと叩いて笑った。
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