年下男子にご注意を!
「あぁ…もう…。好き過ぎて無理…」


一瞬で離れていった唇。

だけど、あたしを抱き締める両手は逆に力強くなる。


――口に、されるかと思った…。


激しく動く心臓を落ち着けようと深呼吸を試みるけれど

和泉くんの熱を含んだ眼差しが

脳裏に焼き付いて離れない。


平沢先輩に置き換えたら落ち着けるかも…。


和泉くんの顔を先輩に変換しようと思っても

目を(つぶ)るたび和泉くんで頭がいっぱいになる。
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