年下男子にご注意を!
「え──…?」


パクパクと口が動いている。

何かを言おうとしてくれているらしい。


「ほら、神楽ちゃん!」


椿ちゃんの声で一気に引き戻される。

ハッとして顔を上げると、茂木くんからマイクを渡された。


「あ……、ごめん…なさ…」


皆があたしを見ている。


…やだ、恥ずかしい…。


「えっ…と、神楽美琴(みこと)です。ごめんなさい……。こういう雰囲気慣れてなくて…」


頭が真っ白で

自分が何を話しているのか分からなくなってきた。
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