短編スカッと集
「ただいま~。あ~あ。今日も疲れた」

 妹の奈美子が仕事から帰ってきて言う

「お帰り奈美子。なぁ?奈美子からも拓海にいい加減
 働くように言ってくれ!こいつはいつも働いてる
 働いてるって嘘を言って逃げるんだ!」

 父がややおこり口調で帰ってきた奈美子に話す

「もう何を言っても響かないんじゃない?
 嘘言ってまでも逃げてるごくつぶしのニートなんだから?」

 少しあきれた感じで返す奈美子

「おい!奈美子!おまえなぁ!」

 少しキレ口調で反論する拓海


 それから2か月後

「奈美子からだ?もしもし?どうした?昼休みか?」

 妹からの電話に出る拓海

「おにいちゃん?私来月に結婚することになったの。
 だからその報告」

 結婚の報告をする奈美子

「おお!そうか!おめでとう!」

 お祝いの言葉を言う拓海

「ありがとう。それでね?私結婚したら実家に
 住むの。で相手と相手の親にはお兄ちゃんの事
 隠してるの。だからお兄ちゃんはすぐに家を
 出て行って」  

 奈美子が言う

「は?なんだよそれ?」

 奈美子のトンデモ発言に驚く拓海

「だってお兄ちゃん28にもなっていつまでも
 家にいる引きこもりのただのキモいニートじゃん!
 そんな人が家にいたら向こうの両親も彼にも恥ずかしいし
 婚約破棄されちゃうじゃん?」

 トンデモ発言を繰り返す奈美子

「はぁ?前から言ってるけど俺ちゃんと働いてるし?
 前から漫画家してるって言ってるだろ?
 打ち合わせや原稿渡すために外に出る時もあるが基本的には
 家で書いてるし漫画を。それにお前が勝手に決めるな!」

 奈美子のトンデモ発言に返す拓海

「もう。こういう時まで嘘つくんだね。最低。
 後これはお父さんと話し合って二人で決めたの。
 先週にもう報告と顔合わせは済んでて両親とも
 挨拶終わってる。それでね?お兄ちゃんには
 出て行ってもらおうとね?ごくつぶしは恥だ!
 家の子じゃない!家族の縁も切るって言ってた」

 奈美子が言う

「はぁ!?」

 拓海が驚く

「とりあえず今日お父さんから話あると思うから。じゃあ。」

 そういうと電話を切る奈美子

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