短編スカッと集

　そして夜

「おい拓海！話がある」

　父が食事の後の居間で言う

「俺からも話がある。先に言わせてくれ」

　おじいちゃんが言う

「じゃあ父さんから先に」

　父がおじいちゃんに言う

「俺病気見つかったからタクシー辞めることにしたわ
　だから悪いけどよろしく」

　おじいちゃんが言う

「おじいちゃん大丈夫！？」

　拓海が焦って心配をする

「別に日常生活には支障はないから大丈夫だよ。
　じゃあ寝るからおやすみ」

　拓海の言葉に返し部屋に戻るおじいちゃん

「次は俺だ。拓海！奈美子から聞いてると思うが
　お前には家を出て行ってもらう！奈美子が結婚
　するから」

　父が言う

「奈美子も言ってたが俺はニートじゃなくて
　高校出てすぐに漫画家になって稼いでるよ
　ちゃんと！何度言わせればいいんだ！」

　父に怒りながら言う拓海

「あのなぁ？分かるか？むお前のくだらない嘘に付き合ってる
　時間はないんだよ！常識的に考えてお前もわかるだろ！？
　家族に引きこもりのニートがいたら世間体的にも恥ずかしいし
　相手の方も婚約破棄してくる！お前は奈美子の幸せを邪魔したいのか？」

　父がキレていう

「はぁ。あのね？家にいるからって俺は漫画家なの？
　だから部屋を仕事場にして毎日漫画を描いてるわけ！
　それに俺がいなきゃこの家やっていけないんだよ？わかる？」

　拓海があきれた感じで言う

「お前には失望したよ。もうお前はうちの子じゃない！
　縁を切る！明日までに出ていけ！後この紙をかけ！
　遺産相続を放棄しろ！」

　父がキレて紙をだす

「わかったよ。紙にはサインする。
　でも明日までってこっちの都合も考えろよ？
　いきなりすぎるだろ？それにあんたがニートだと
　思ってるやつを仮にニートだとしたら無一文で
　放り投げるのかよ？冷たいな？」

　あきれた感じで返す拓海

「お前はもううちの子じゃない！それに社会の厳しさを
　教えるためだしうちの子じゃないから無一文で死のうが
　どうでもいい！！」

　冷たく言い放つ父

「私も兄弟の縁を切るしもう家族じゃないから！」

　奈美子も冷たく言い放つ

「わかった！でも今週まで時間をくれ！出ていく
　準備をするから！紙も出ていくときに書くから」

　拓海が言う

「わかった。それでいい！一応慈悲はくれてやる！慈悲はな？」

　父が言う