短編スカッと集
「別に嘘言ってないよ?前から言ってるだろ?漫画家してるって?
 子供の頃からの夢だったからな?お母さんとじいちゃんは応援して
 くれてて本当になれたときは喜んでくれたな?それで
 母さんが死ぬ少し前におじいちゃんが5人で暮らすには今後
 家は古いし狭いから株でもうけたから家建て直すって
 おじいちゃんが言ったから俺がその金はおじいちゃんの
 好きに使って?ローンにして。ローンなら返済額の半分は
 毎月俺が持つからって言ってローンになったんだよあの家
 結局俺の渡した金から全額支払われてるけどな?」

 拓海が言う

「え!?じゃあお兄ちゃん本当に働いてたの!?何で黙ってたのよ
 今まで!漫画家してるって!!」

 奈美子が怒る

「いやいや。俺は何度も漫画家してるって言ってるのに二人が
 嘘と決めつけてただけだろ?」

 拓海が返す

「ああもう!だったら今すぐローンの返済しなさいよ!!
 あんたが今まで出してきたんでしょ!!」

 奈美子が言う

「俺が出してたわけじゃないよ?俺がおじいちゃんにお金をあげて
 おじいちゃんが自分のものになった金から払ってたんだから」

 拓海が言う

「屁理屈はいいから!!」

 奈美子が言う

「それにさ?父さんと奈美子俺とは家族の縁を切るって言って
 俺を追い出したよね?俺家族じゃないから払う義務ないもん」

 拓海が言う

「ちょ!いつまでそんなのいうのよ!!家族が大変なんだから
 助けなさいよ!!」

 奈美子が言う

「家族じゃないから知りません!」

 拓海が言う

「ちょっと!助けてよ!!こんな事が孝之にばれたらまずいんだから!!
 離婚されちゃう!!」

 奈美子が言う

「孝之?ああ。お前の旦那孝之っていうんだな?まぁ今家に
 住んでるその孝之も含め家族でローンを払うんだな?」

 拓海が言う

「そんなの無理!!」

 奈美子が返す

「まぁそうだろうな?おじいちゃんが株で儲けた金で
 一括で家が建って生活費を入れなくてもお金持ってる
 おじいちゃんが食わしてくれてな?おじいちゃんが死んでも
 父さんが家を相続するから住めるしな?ただで住めるって当てが
 外れたな?」

 拓海が言う
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