ワタシの罪とキミの罪
「こんなにやってる女の子いるんだ…。」
色んな事情を抱えた女性達が、
オススメの相手の欄に溢れかえっている。
何人かのプロフィールを見てみても、
どこかパッとせず…
というか、色んな事に囚われてしまって
なかなか話したいという気持ちになれない。
「やっぱりまだこういうのは無理か…。」
そう呟きながら大きな溜息をついた。
1回アプリを閉じたものの、
それでも何か自分の気持ちを動かす
出来事があるかもしれない
という淡い期待を捨てきれずに
再度アプリを開いた。
その時、
"彼女"の名前が目に止まった。
「…カナ」