ワタシの罪とキミの罪


「こんなにやってる女の子いるんだ…。」



色んな事情を抱えた女性達が、
オススメの相手の欄に溢れかえっている。


何人かのプロフィールを見てみても、
どこかパッとせず…
というか、色んな事に囚われてしまって
なかなか話したいという気持ちになれない。




「やっぱりまだこういうのは無理か…。」





そう呟きながら大きな溜息をついた。




1回アプリを閉じたものの、
それでも何か自分の気持ちを動かす
出来事があるかもしれない


という淡い期待を捨てきれずに
再度アプリを開いた。



その時、
"彼女"の名前が目に止まった。



「…カナ」




< 4 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop