コックリさんコックリさん
輝く殺意
–教室−

「やっぱり夜だと雰囲気違うねー」

「そーね」

「お、珍しく華奈が乗り気だねー。どした?」

「いや、ここまできたら楽しもっかなーって思ってさ」

「…どうしようコックリさん始める前に私死んじゃうのかな。華奈がデレるなんて前代未聞だからね」

「うるさいな、私は単純に嬉しいの。奈穂が私の事を友達だって思っててくれたのが嬉しいの」

「…華奈…」

「あーもー早くやろ?」

「うん!絶対無事に終わらせよう‼︎」

奈穂が手際よく儀式の道具をセッティングしていく。

「手際良いね」

「あーうん。ネットに載ってたやり方だから違うかもしれないけどね」

「ふーん」

しばらく無言の時間が流れた。

学校に入ってからなんだか奈穂の雰囲気がおかしい。

奈穂はいつも明るいけどなんだか得体の知れない恐怖が体を襲ってくる。

怖いのかな?やっぱ強がっても夜の学校は怖かったんだ。

コックリさんが終わったら奈穂に話そう。バカにされるかもしれない。けど、無事にコックリさんを終えた私達なら大丈夫だと思う。

「華奈ーコックリさんの準備できたよー」

「んー」

奈穂が作った陣はベタなコックリさんの陣だった。

「普通だね」

「普通が一番いいの!じゃはじめようか」
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