コックリさんコックリさん
「…痛った」

目が覚めると体が縛り付けられていた。

体中から逃げろと叫んでいた。

「っ奈穂!」


こうなった原因を呼ぶ。


「あ、目覚めちゃったの?まったく、図太い神経ね」

「っっどうして、どうしてなの!友達って言ってくれたじゃない!なのにどうしてこんな事…」

「そうよ、友達よ」

「じゃあ、なんで」

「友達だからよ」

「はあ?」

「華奈には言ってなかったけどねあの噂には続きがあるの」

「何」

「コックリさんの時一緒にやっている友達を殺したらより一層願いが叶うの。そう友達と一緒にやる時より5倍も可能性が上がるの」

「なんなのそれ…そんな事の為に…じゃあ最近何人も死んだり、重症の子達が多いのもあんたのせいなの!?」

「全員じゃないけど、まあ、死んだ奴らが全員で58人でうちの学年だと30人だから12、3人ぐらいかな」

ふふっと愉快そうに奈穂は笑っていた。

「ねぇ、なんで私がわざわざこんな親切に教えてあげたと思う?」

「?…っっ‼︎」

「そう!あんたを殺すからよ!」

「ったく、さっきの一発で死ねばいいものを…あーあ、これでやっと“あいつ”に追いつくわー」

「“あいつ”?」

「ふふっ、最後に教えてあげるわ、私はこれだけこれだけ殺しても二番手なの。だからねぇあんたが死ねば同じ数になるの」

「同じ数になったらなんになるの…」

「んーいっぱい願いが叶う?」

「…それだけの為に…それだけの為に10人以上も殺したの‼︎」

「うるさいなーいい、どれだけ殺しても願いが叶う数は変わらないの。けどね、一番手になると数が増えるの!こんなに嬉しいことはないわー」

「……っサイッテー」

「なんとでも言って」
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