意味がわかると怖い話/逆さのサカ子さん
異変を感じたのは、廊下の角を曲がったときだった。


サカ子さんは3階に現れるという話。


だから階段さえ降りてしまえばもう大丈夫だと思ったんだけど、その階段に足をかけようとしたとき、強めの風がどこからか吹き込んだと思うと、


「サカ子……さん……」


怪談通り、サカ子さんは上下反転して天井を床のようにして立っていた。


サカ子さんの周りでは重力も反転しているらしい。決して艶やかとは言えない黒髪は、彼女の体に沿って天井へと流れ落ちている。
< 8 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop