青い瞳
実結は勉強も運動もやれば出来る奴だ。最初からやればいいのだが…。
私はこの朝のやりとりが好き。
あぁ…今日も平和だな。と、思うから。
私、心乃 愛は昔から友達と馴染みやすく、友達は多い方。
この名前が珍しいらしく、まぁ「愛」は結構いるけど。
それで人がよってくる。私はこの名前好きだけどね…。
ある日、友達に…
「愛ってさぁ~八方美人だよねぇ」
「え…そう?」
最初は美人って言われて嬉しかったけど、家に帰って辞書で調べてみたら…八方美人とは、誰からも好かれるように振る舞う人のこと。
ショックだった。
これって…誉めてるのか誉めてないのかわからん。
でも、嬉しくはない。
それであまり友達と話さなくなって、高校に入学した。
そして二人と出会った。
そのことを話したらひどく笑われた…。
いや、こっちは真面目に悩んだんですけどっ!
でも、二人の大笑いしてる顔を見て、どうでも良くなった。
と、思いだし笑いしをてた所で肩を叩かれ現実に引き戻される。
慌てて振り返ると誰かの人差し指が私のほっぺに当たった。
この指の主は…。
「何ニヤニヤしてんだよ」
「…ニコニコって言ってよ!」
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