青い瞳
「あのさ…お前って 俺の事どう思ってんの?」
好きだよ。何て、口が裂けても言えるはずなく。
和哉の手が緩んだすきに逃亡。
「あっ!てめぇっ」
さらば、和哉!
「愛!俺は!俺は心乃愛が大好きだぁ!!」
…一瞬にして静まりかえる。
絶句。
和哉が?私の事が好き?嘘だ!だって…なんで?
思考停止してパニクってたらいつのまにか和哉が目の前にいた。顔を赤くして。
まじっすかぁ~!?
「えへへぇー」
「うっわ!KYっ何笑ってんだよ!こっちは真剣にぃ」
KYとは空気読めない。の略語。
でも、好きな人に告られて喜ばない人はいないよ!
「んで…返事は?」
「…よろしくです…」
「よ、よし!」
よし!ってなんだよ。
まぁいいや!最悪にして最高の卒業式になっちゃった。


それで今にいたる。
< 6 / 8 >

この作品をシェア

pagetop