無気力な君への恋心
いつの間にか男に両手を押さえつけられ身動きが出来なくなっていた
するともう1人の男が口を近づけてきた
気持ち悪い…
必死に抵抗したけど力の差は圧倒的だった
「動くなぁ!」
さっきよりも強く押さえつけられる
痛い…
誰か助けて…
無抵抗のまま男の口が目の前にやってきた
カシャ
えっ?
それは星野先輩が写真をとった音だった
「ふん!この写真学校にばらまいてやる!
あぁ他の男とキスしてる写真、由羽くんが見たらどうなるかな!」
「えっ…やぁ…め....ぇ....てぇ....」
震えて声がまともに出せなかった
「じゃあこうしてあげる!今後由羽くんに近づかないで!もし近づこうもんなら、これよ」
そんな事言われなくても分かってる…
由羽先輩とは距離をおきたいし、写真をばらまかれなきゃなんでもいい
別に悲しい事なんてないのに自然と大粒の涙から流れてきた
「まぁ写真も撮ったことだし好きにしちゃっていいわよ。こんな場所誰も来ないし」
「ありがとう!星野ちゃん。また遊ぼうね!」
「ふん!せいぜい楽しむといいわ!」
星野先輩はそう言い残すととりまきと共に去っていった