神様にも祝詞 かみさまにものりと

「暑い!」


「ごめんね、重いよね」



熱風の中

ジンのシャツと

私の髪がなびいた



「リト、ちゃんと掴まれ!」


「うん…でも、ジン暑いでしょ?」



「オマエ、落ちてケガしても
知らねーから!」



「ヤダ…」



ジンにギュって

掴まった


ドキ…

ドキ…

ドキ…



ジンにこの音が聞こえたらヤダな…って

いつも思いながら

ジンに掴まる




「帰ったら、アイスおごれよ!」



「うん」




こんな冷たいけど優しいジンが


私は好きなんだ





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