神様にも祝詞 かみさまにものりと

「あー、もぉ…
オマエのせいで、ムダに暑くなったわ!」



「ごめん…」



瞬間

ジンに引き寄せられた



ドキ…

ドキ…

ドキ…



人混みにいる時より暑くなった


熱いのは私?

それともジン?


ドキ…

ドキ…



「じゃあ、言わなきゃわかんないから
オレも言うね…リト…」



「…ん?」



「キスしたい」



「え…」



ドキ…

ドキ…

ドキドキ…ドキドキ…



キス…?って、言った?



「聞こえなかった?

わかんなかった?

嫌じゃなかったら、目閉じて…」



ドキ…ドキ…ドキドキ…



「え…、っと…」



「待たせるな!」


ドキ…

ドキ…

ドキン…



目を閉じた



ドキドキ…ドキドキ…ドキドキ…



ゆっくり

ジンの唇が

私の唇に触れた



ーーー



ドキ…

ドキ…

ドキ…





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