貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
終章
誰かが紅華の部屋の扉を叩いた。
「どうぞ」
「紅華様」
顔を出したのは、睡蓮だった。
「こんにちは。お加減はいかがですか?」
「ええ、ありがとう。それより睡蓮こそ、連絡してくれたらこっちから行ったのに。足元、気をつけて」
紅華は、大きなお腹を押さえながら入ってきた睡蓮を気遣うように椅子をすすめた。睡蓮は、お礼を言ってその椅子に座る。
「もう産み月なので、動いた方がいいのです。それに、紅華様の方が今は大事な時期でしょう? つわりはもう、おさまりましたか?」
紅華も、その前の椅子に座ってため息をついた。
「ええ、ようやく。睡蓮はほとんどなかったわよね。あれを見ていたから、つわりってもっと楽なものかと思っていたわ」
「私の場合は食べていれば大丈夫だったので、逆に食べ過ぎないようにするのが大変でした」
「どうぞ」
「紅華様」
顔を出したのは、睡蓮だった。
「こんにちは。お加減はいかがですか?」
「ええ、ありがとう。それより睡蓮こそ、連絡してくれたらこっちから行ったのに。足元、気をつけて」
紅華は、大きなお腹を押さえながら入ってきた睡蓮を気遣うように椅子をすすめた。睡蓮は、お礼を言ってその椅子に座る。
「もう産み月なので、動いた方がいいのです。それに、紅華様の方が今は大事な時期でしょう? つわりはもう、おさまりましたか?」
紅華も、その前の椅子に座ってため息をついた。
「ええ、ようやく。睡蓮はほとんどなかったわよね。あれを見ていたから、つわりってもっと楽なものかと思っていたわ」
「私の場合は食べていれば大丈夫だったので、逆に食べ過ぎないようにするのが大変でした」