Light and Dark ー光と闇ー
どれくらい経つか分からないけど、
ノック音が聞こえ
「はい」
そこに居たのはお母さんとあの男
ねぇ、なんでその男も居るの
会いたくない
私の心臓は異常なほど早くドクドクとなり
私自身、体が拒否してることを示していた。
「莉沙…馬鹿な真似して!!
あんたって子はどれだけ心配かければすむのよ!」
部屋に入るなりいきなり怒られた。
「莉沙ちゃん、本当に心配したよ。無事でよかった!!」
「…………」
私はなんの返事も出来ず、お母さんは
ただただ、私を怒る。
別に変な期待などしていない。
期待したところでその思いは、裏切られると分かってるから。
「…ごめんなさい、お母さん」
なんとか振り絞って出た言葉はそれだった。
なのにお母さんは…やっぱり期待を裏切らない。
「私じゃなく辰樹さんに謝りなさい!!
どれだけ心配してたか……」
……ね?お母さんは心配してるように見えてしていない。
口を開けば辰樹さん。
チラッと男に目をやると男の口元がニヤッとした。
その瞬間私は気分が悪くなった。
そんな私にトドメを刺すかのように
お母さんは私に言ってきた。
「今辰樹さんと一緒に住んでるの。
莉沙が心配だからって」
は?嘘でしょ?
これから毎日この男が家にいるの?
家に帰ればあの……地獄が待ち受けているの?