Light and Dark ー光と闇ー
「11時、私結構寝ちゃってたね」
「お前爆睡してたもんな」
ニカッと笑う碧に少し鼓動が早くなった
慌てて目を逸らしソファーに座る
「今日から家にちゃんと、帰れんのか」
それを聞かれるのはとっくに分かってた
だから、私は迷わず答える
「うん、帰るよ」
本当は、嘘。
行く宛てもない
これからどうしよう。
「俺さ嘘つく奴嫌いなんだわ」
碧は私の嘘を見抜いていた
そんなに私って分かりやすいのかな
「柊優くんがお前の事を気にかけてる理由なんか分かる。
行く宛てねぇならここいろよ」
「でも、それじゃあ迷惑かける」
「死にそうな面してるやつを野放しに出来ねぇよ」
死にそうって酷いなー…
これでも全力で隠しんのに
「隠してるつもりなら全然隠しきれてないから。
お前の目初めて会った日から死にそうな目してるし」