ラブ♡ディスタンス【完】
6.逃げられない
6、


走って走って、走りまくろうと思ったけど

マスクが暑すぎてすぐにゼーハー。




息が苦しくなって、

道路脇のガードレールに手をかけて

膝から崩れ落ちるように倒れこんだ。




ハァ...息が、苦しい。
ハァ...胸が、苦しい。


しゃがんでうつむいたまま
マスクをずらし、
胸に手をあて、
大きく深呼吸をする。




―――フワッ



後ろから



抱きしめられた。
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