ラブ♡ディスタンス【完】
パスタを湯でて

サラダを作っていたときに

志樹君が後ろから、

私の腰を抱いてきた。




『ちょっ。待って、志樹く...』



「あー、会いたかった」


志樹君が私の顔だけ横に向かせ、
チュッと軽くキスをしてきた。




しっかり者の志樹君は、

ふたりきりのとき、

たまに甘えてくる。



『だめ...だよ...
 パスタ湯でてるんだから...』


「いいよ、あとで」


志樹君は私をぐいっと抱きあげて

ソファの上に寝かせた。





パスタが...
アルデンテが...



やがてパスタのことは頭からなくなり
私はそっと目を閉じた。


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