ラブ♡ディスタンス【完】
ショーパンに、チューブトップという
露出度全開のこの子が言っている話が
さっきからひとつも理解できない。



「先輩の分も、しっかり私が
 怒っておきましたから
 許してあげてください。
 先輩も、2番目なんて嫌ですよね。
 選ばれたのが私ですいません。
 私からも謝ります。」



あー、今日はバイトが散々だった。

ひどい1日だったなぁ




「そうだ、コレ、見てくださいよ」



マイカちゃんが、長い髪の毛を少し
掻き上げて、首元を見せてきた。


赤い、痕...



「ごめん、って必死に謝るから
 許してあげたらコレですよ。
 キスマークつけられちゃった。
 もぅ、怒れなくなっちゃいましたよ。
 あ、先輩、志樹呼びます?」



足がもう棒みたい。

のども乾いたなぁ



「先輩? 聞いてます?」



『あ、ごめん。うん、えっと...
 帰った方が、いい...かな...?』
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