ラブ♡ディスタンス【完】
志樹くんちを出て、玄関ゲートを抜け、
少し歩いて立ち止まる。


志樹くんに電話。

やだ...手が、震える...



ツーツーツーと

無機質な電子音だけが鳴る。





志樹君にLINE。

   今どこにいるの?


手が震えて
何度も何度も打ち直した。




ごめんね、志樹くん。
信じてないわけじゃない。

志樹君が、マイカちゃんと
どうになかなるだなんて
思ってない。

マイカちゃんに揺らぐなんて
思いたくない。


ただ、不安なの・・・

だって。


志樹君ちから
マイカちゃんが出てきたのは
真実だから。


あんなキスマーク見せられて
志樹君のことを呼びすてで呼んでる
マイカちゃんを見たのは
事実だから。



早くこの不安を吹き飛ばして―――

志樹君っ!

< 133 / 161 >

この作品をシェア

pagetop