ラブ♡ディスタンス【完】
志樹君に肩を抱かれたまま

ダッシュ。

びしゃびしゃと水しぶきを上げながら

びしょ濡れになって走り抜けた。




遠くで稲妻が

これでもか、と言うように光る。


キャーキャー言いながら

叫び声だか泣き声だか、

もうグチャグチャの私を

志樹君は大きな手で包み込むように

ずっと離さないでいてくれた。



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