ラブ♡ディスタンス【完】
『ご、ごめんっ。
 やだ、私...小学生みただよね...あは...』



まだ濡れた髪の毛を

手でなんとなく整えて

その場をごまかす。




「大丈夫? 落ち着いた?」



『ん...ありがとう...
 そうだ。床とかソファーとか
 濡らしちゃったかもっ』



「気にしないで。こんくらい
 すぐに乾くよ。それより
 風邪ひく前に、これに着替えて」



白いTシャツと
黒いスウェットを渡された。




「こんなのしかないけど
 洗濯済みだから」



『あ...うん。』



「俺はあっちで着替えてくるから」



『はーい』



志樹君は部屋の奥に消えていった。


さて、と。


たしかにびしょびしょだ。


早く着替えないと


ソファーがもっと濡れちゃう!


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